こんにちは、みずまるです。
突然ですが、勢喜遊さんのドラムってずっと聞いてられるぐらい心地よくないですか?なんというか最高のグルーヴ感というかバウンス感というか…
電子とアコースティックの融合とも言える唯一無二な演奏は若者を中心にリスナーを魅了し続けていますよね!
この記事ではそんなKing Gnuのドラマー 勢喜遊さんのステージ機材についてご紹介していきます!

プロフィール

名前:勢喜遊(せき ゆう)
生年月日:1992年9月2日 32歳(2025年現在)
血液型:O型
出身:徳島県阿南市
プロミュージシャンの両親を持ち、幼少期より電子ドラムを叩いていた。小・中学生時代にはダンススクールに通い、ダンサーを志望していたが、高校よりドラムに転向した。学生時代は吹奏楽部でパーカッションを担当していた。
高校卒業後、両親から「何かやりたいなら早く東京に行けば?」と言われ上京した。
その後セッションバーに通うなかで新井和輝と出会う。
ミュージックバーで、当時Srv.Vinciのドラムを探していた常田大希と出会う。
2017年、King Gnuとして始動し、2019年にメジャーデビュー。
2019年10月30日、自身のInstagramアカウントにて三味線奏者の白藤ひかりと結婚したことを報告した。
※引用Wikipedia
ドラムセット① kitano TITAN Standard Kit

基本的にドラムセットのシェルの部分は木材が使われることが多いのですが、このセットはチタンで作られています。
ネット上に全然情報がなくて見つけるのがだいぶ困難だったんですけど、クロームメッキ(鏡みたいな見た目)のシェルを採用しているドラムメーカーの中からシェルにヘッドを固定する金属パーツを頼りに探してみると、kitanoというブランドのドラムセットなのではないかというところまでたどり着きました。
ただ、このkitanoというブランドのドラムセット自体の情報も全然ない上に写真も全く無いといった感じで断定するには至らなそうだったんですけど、たまたまメルカリを眺めていたらこんな商品を発見しました。

バスドラムのヘッドにPearlのものが貼られていますが、本体に貼られているプレートやラグの形状的にこれで確定だと思います。
本人が使っているセットと出品されているセットだとタムをスタンドと固定するパーツが違うのですが、おそらく本人のやつは旧型か他社のものを使用しているのではないかと思います。
各インチ数
BD : 22″x16″
TT : 12″x10″
FT : 16″x16″
kitano TITAN Standard Kitのセッティング図

ライブでの演奏楽曲によってタムとSPD(パッド)の位置が逆だったり、シンバルの枚数が違っていたり多少のばらつきがあるものの、基本的なセッティングはこんな感じです。
現場によってはハイハットの左側にサイドスネアを置いていることもあります。
ドラムセット② TAMA STAR Walnut custom color

勢喜遊さんといえばこのセット。TAMAのSTAR Walnutというシリーズのドラムセットです。
Walnut(ウォルナット)というのはクルミ科クルミ属の広葉樹のことを指します。(ナッツのクルミの木とは別物)
勢喜遊さんはKing Gnu名義でTAMAとエンドースメント契約を結んでおり、ハードウェア系もほとんどTAMAのものを使用しています。
カラーはクリエイティブ・クルー=DWSに描いてもらった一点もので、バスドラムの柄に関してはKing Gnuの楽曲名や歌詞、お世話になった人の名前が書かれた千社札が貼られています。
つや消しのトップコート剤で仕上げられており、質感としてはザラザラとした触り心地。
各インチ数
BD : 24″x17″
TT : 13″x11″
FT : 16″x16″、18″x16″
TAMA STAR Walnut custom color のセッティング図

こちらのセットも現場によってシンバルの枚数や配置がだいぶ違うので雑誌に乗っていたものを参考にセッティング図を作ってみました。
ワンタムツーフロアというロックの王道とも言えるセッティングに加えて各ヘッド全てにトリガーが取り付けられ、PADやスタックシンバルなども多用し飛び道具系も増えている印象。
ドラムセット③ Roland VAD706 Special Mirror Wrap

このメッキ仕様のドラムセットは①でご紹介したkitanoのセットとは違うものです。
おそらく去年の頭あたりに導入したばかりの新セットで「生ドラム風」に見える電子ドラムです。

生ドラム風に見える電子ドラムって何やねんって感じだと思うんですけど、要はRolandから販売されている上の画像のようなドラムセットの特注バージョンです。
電子ドラムを販売するRolandのV-Drums Acoustic Designシリーズのセットで、生ドラム(アコースティックドラム)の見た目をそのままにヘッドをメッシュヘッドにして中にトリガーをいれたモデルです。
SPECIALZのライブ映像で使っているのが確認できます。
なんで生ドラムを使わないんだ
ここで気になるのがこの見た目のドラムセットを使うなら生ドラムのほうがええやんってところですよね。
筆者もこのモデルが有る事自体は知っていたもののどの層に需要があるのかいまいちよくわからなかったんですけど、一般の方の用途としては「家でもドラムを叩きたいけど騒音が気になる。けど生ドラムの使用感のままエレドラを使いたい。」みたいなところに需要があるらしく、プロ向けだと「打ち込みやサンプリングされた音源を多用するバンドで音色を頻繁に切り替える。(SPDだけだと物足りない)会場の規模が大きいから生音が混ざる心配がない」みたいな方に向いているそう。
プロの方だと生ドラムのセットの一部にこのセットのタムだけつかう、みたいなのはちらほら見るんですけどセット全体が電子ドラムっていうのは初めてみました。

もう違う次元に行ってしまっているようだ。
シンバルも電子らしい(なんだそれ)


Rolandからシンバル用のPADも販売されていますが、勢喜遊さんのセットを見てみるとシンバルは金属っぽく見えますよね。
シンバルだけ生のやつを使ってるのかなって思ったんですけど、上の画像のハイハットに書かれているFIELDというブランドを調べてみたら、これも生風に見えるエレクトリックシンバルらしいです。


表面自体は本物のシンバル同様金属でできているのですが裏面にセンサーが仕組まれていてRolandのサウンドモジュールにつなげることでそのまま使えるそう。


公式サイトを見てみるとわかるのですが、本物のシンバル同様の使い心地になるようにすべての位置にセンサーが仕込まれておりエッジ、面、カップの音をそのまま再現できます。
本人のシンバルと見比べてみると本来はセンサーとシンバルが裏面でしか固定されていませんが、ツアーでライブを回ることから耐久性の心配があり表面を貫通させる形で固定しているそう。



本人が使っているのはclassic Siriesというモデルだよ
Roland VAD706 Special Mirror Wrapのセッティング図


先ほどのセットと比べるとだいぶシンプルになりましたね。すべてのパーツがPADになったことからそこまで点数を増やす必要がなくなり、曲ごとにプリセットを仕込んでおくことで飛び道具系の音にも対応できるようになっています。
ドラムセット④ おばあちゃんちのドラムセット


ロウラブのPVに出てくるこのドラムセット。この撮影場所自体が常田さんのおばあちゃんちらしく、おそらくセットも底にあったものを使っているのではないかと思います。
メーカー等は不明です。バスドラは28″x16″ぐらい。多分。


ドラムセット⑤ TAMA STAR Walnut(2つ目)


こちらは踊Foot Worksのサポート時に使用していたドラムセット。②のセットを導入する前あたりの投稿で見つけたのでおそらくレンタル品かと思われます。
ドラムセット⑥ Pearl MXシリーズ
Millennium Paradeのライブで過去に使われていたドラムセット。
詳細は不明。
ドラムセット⑦ LUDWIG Vistalite


これは勢喜遊さんのプライベートスタジオにおいてあるラディックのヴィスタライトというアクリルのドラムセットです。
これ自体もあまり情報が無いですが、さらば青春の光 森田さんのYouTubeチャンネルの動画に載っていました。
インチ数などは不明。


スネア
使用が確認できたものをまとめてみました。
CRAVIOTTO Solitaire Aged Pewter 14″x6.5″


Pearl Custom Classic Legend 14″x5″


TAMA Stewart Copeland Signature Model 14″x5″


TAMA S.L.P Series Duo Birch 14″x10″


Roland PD-140DS


シンバル
使用が確認できたものを種類別にまとめてみました。
ハイハット① Zildjian 13″ K HiHat Top + 13″ Z Dyno Beat HiHat Bottom


ボトムは生産完了品です。
音的に近いのはこれ
ハイハット② TURKISH 13″ John Blackwell Signature Hi-Hat


ハイハット③ Zildjian 13″ K/Z Special HiHat pair


ハイハット④ FIELD SYMBAL CLASSIC SERIES 14″




クラッシュ① PAISTE 18″ 2002 Crash


クラッシュ② PAISTE 20″ Formula 602 Thin Crash


クラッシュ③ FIELD CYMBALS CLASSIC SERIES 20″ CRASH




クラッシュ④ TURKISH 19″ Cappadocia Crash Ride


クラッシュ⑤ SABIAN AAX Rocktagon


ライド① MENIL 22″ Byzance Jazz Series Nuance Ride


ライド② BOSPHORUS 21″ 20th Anniversary Ride


ライド③ FIELD CYMBALS CLASSIC SERIES 20″ RIDE




チャイナ KOIDE 18″ 312 Series China


生産完了品
エフェクトシンバル① SABIAN 11″ Chopper


エフェクトシンバル② PAISTE 14″ PST X Swiss Flanger Stack





スタックシンバルだから重ねて使っているよ!
ハードウェア
次はハードウェア系
スタンド系
ハイハットスタンド① Iron Cobra 900 Lever Glide Hi-Hat Stand


ハイハットスタンド② TAMA Speed Cobra 910 Lever Glide Hi-Hat Stand


ハイハットスタンド③ TAMA Dyna-Sync Hi-Hat Stand


ハイハットスタンド④ YAMAHA HS1200D


シンバルスタンド① TAMA Roadpro Boom Cymbal Stand HC83BW


シンバルスタンド② TAMA STAR Boom Cymbal Stand HC103BW


シンバルスタンド③ Roadpro Straight Cymbal Stand HC82W


シンバルスタンド④ TAMA Electronic Pad Holder MPH63


白日のPVにてヤマハのシンバルスタンドを使用しているところが確認できましたが、型番まではわかりませんでした。
タムスタンド① Roland DCS-10


上のシンバルアームは外して使用しています。
タムスタンド② TAMA Roadpro Single Tom Stand HTS88W (SPD用)


本人が使用しているのはこれの旧モデルです。
タムスタンド③ TAMA STAR Double Tom Stand HTW109W


SPDの隣のPADをセッティングするのに使用しています。
スネアスタンド① Pearl S-1030


スネアスタンド② TAMA STAR Snare Stand HS100W


アタッチメント
SPDクランプ用 TAMA Electronic Pad Holder MPH63


PADクランプ用 TAMA CBH50


本来はカウベルをマウントするためのクランプです。
ペダル
キックペダル① TAMA Iron Cobra 900 Single Pedal Power Glide HP900PZB


キックペダル① DW 9000PB


トリガーペダル Roland KT-10


スローン TAMA 1st Chair Drum Throne HT230


電子系小物
サンプリングパッドやモジュール系など電子系をまとめました。
Roland SPD-SX & SPD-SX Special Edition


Roland BT-1


Roland RT-30K RT-30HR RT-30H


トリガーモジュール Roland TM-6 PRO


とりがーとPADを接続して音を管理するデバイスです。
サウンドモジュール Roland TD-50X


ドラムセット③のサイドスネアとシンバル以外のすべての音をこれで管理しています
サイドスネアとシンバルはSPDにアサインしています。
ミキサー Solid State Logic SiX


イヤモニのコントロール用です。
ちなみにイヤモニはULTIMATE EARSのカスタムイヤモニ。
椅子が振動するやつ ButtKicker


これは本来ドラム用の機材ではありません。
レーシングゲームなどをする際にバゲットシートなどに取り付け、音と連動して振動を発生させることで臨場感を増幅させる様なマシンなのですが、これをスローンの裏に接続することによってライブ中により低音を感じやすくしています。
ユニゾンスクエアガーデンの鈴木貴雄さんも同じことをしています。
ラック機材
調べてみるとラック機材も現場によってかなり使い分けているようですが、この記事では二種類ご紹介します。
Black Lion Audio Bluey コンプレッサー


TECH21 Samsamp NYC PSA-1 Distortion BOX


多分通販では手に入りません。
この2つの機材をドラムセット③にかませることでおとを歪ませることができます。
本人はハイハットスタンドの左側にオリジナルのスイッチをおいており、それを踏むことでこの2つのオンオフをコントロールしています。
コンパクトエフェクターもいくつか使用して空間系のエフェクトを掛けているっぽいのですが、型番まではわかりませんでした。



ディレイとモジュレーション系なのはわかった
スティック LERNI H-142SY


参考、引用
https://www.tama.com/jp/
https://www.roland.com/jp/
https://www.soundhouse.co.jp/
https://fieldelectronicdrums.com/
リズム&ドラムマガジン2020年3月号 2023年1月号 2024年4月号
https://jp.mercari.com/item/m35438209106
https://www.zildjian.jp/
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今回この記事を執筆するにあたり、リズム&ドラム・マガジンを参考にさせてもらいました!
正直僕の記事を読むよりも雑誌の方を見てもらったほうが写真も大きく載ってるしぶっちゃけわかりやすいです。
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